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選択肢の数は、迷いの数でもある

by くのたん

最近「ライフスタイル」とやらが叫ばれ、多様な価値観や選択肢が増え、昔よりも自由に生き方を考えられるようになった。

選択肢は増えたのは、よく言えば自由になった、となるし、悪く言えば、それだけ迷うことが増えたということでもあるように思う。

よく「広い視野を身に着けよう」と言われることがあるけど、広い視野を身に着けるということは、それだけいろいろな考えが浮かぶようになり、自分の意見を決めにくくなるということも起こる。

ポジティブな面しかない物事などなく、どんなことも必ずポジティブとネガティブな要素を併せ持っている。

例えば歌舞伎役者なんかの家に生まれると、幼いころから歌舞伎の稽古を受け、歌舞伎役者になるべく育てられる。

こういう家柄の人を見ると一見自由がなくて大変だなあと思う反面、生まれながらにして人生が決まっているというのは、迷いが少なくて、わかりやすい人生のようにも感じる。

昔の日本の女は、結婚して子どもを産むことが当たり前だった。女に生まれれば、そう生きることが、あらかじめ約束されたようなものだった。

今はそうではなく、仕事に生きる人、趣味に生きる人など、多様になっている。

これはポジティブに考えれば、自分で人生を決めて生きることが出来るようになったということだけど、ネガティブに考えると人生が複雑になったともいえるのである。

特に子どもが欲しいと願う女にとっては、仕事をしてキャリアを積んでしまうことで、キャリアを手放せなくなり、出産のタイミングを逃してしまう、ということも多くなっている。

昔の女のように、「女の人生とは結婚して子どもを産んで、子育てすること」と決まって

昔の生き方も、今の生き方も、一長一短がある。

自分は何のために生きているのか、何がしたいのかわからない、という考えも、多様な世界になってきたことで浮かんできた問いなのかもしれない。

最近見ていると、多様な選択肢があることが良いこと、とか言われているけど、よく見るとあくまでも金を稼ぐことを前提にして、まずそこが土台で、人生の選択肢があるという感じで、本当の自由という感じではないように思う。

日に日に家族を持つことが難しくなり、繋がりを保てなくなってきているような気がしている。

以前zozoの前澤さんが言っていた「お金のない世界」にならないと、本当の自由にはならないのかな、なんて思った。

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