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自立なんてありえない世界で

by くのたん

私たちは、生まれる事さえ、一人では出来なかった。

今着ている洋服だって、作ってくれる人がいて、それを売る人がいて、多くの人の助けがあって、手に入ったものだ。

電気だって、自分の力だけでは使えないもので、世界はそういう風に、みんな繋がっている。

自立している、なんて状況なんて存在しない。

自立した人なんていない。一人では呼吸も出来ず、子孫を残すことだって出来ないのだから。

だからたくさん人に助けてもらって、頼って、そして自分も誰かを助けて、頼られて、そうやって生きて行けばいいのだ。

人を頼るなんて出来ない、甘えるなんて出来ない、という人は、まず人ではなく、ほかの生き物に頼ってみる。

飼っている猫に相談してみる。助けてもらう。育てている植物に悩みを聞いてもらう。

公園の木でもいいし、神社の木でもいいから、まず聞いてもらうことに慣れよう。

植物や動物に相談しても、何にもならない、なんてことはないから。助けてくれるから。

自立した人間なんて目指す必要はない。そもそも不可能だから。

自立した人間になるということは、この世界の一員ではなくなるということ。

それはきっと、存在が無くなる、ということも意味していると思う。

自立を目指すということは、本当は、自分を消す行為なのかもしれないね。

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