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煙が立つ場所

by くのたん

線香や香を焚いていると、当然煙が出てくる。

その煙をよく見てると、なんとも独特の動きをしている。煙は風が吹けば、当然動くわけだけれども、あまり風が吹いていない時も、結構動いている。

その動きは、なんだか蛇のような動きで、その蛇が向かう方向も、一定ではない。

煙はただの物質ではなく、その空気に含まれる、いろいろな想念のようなものも、運んでいるようだ。

家で香を焚けば、家族の想念が宿った空気があることが、煙の動きでわかるのだ。

そういえば新勝寺だか、浅草寺だかちょっと忘れたが、煙を体の悪い部分にかけると良くなる、なんていう話もあるが、これは煙の秘密を知っている寺が広めたことなのだろうと、ちょっと思った。

火のないところに煙は立たない、なんていう言葉もある。この場合、煙は「うわさ」にたとえられているわけだけれども、煙が想念を運ぶ性質があると気が付くと、この例えはなかなか秀逸だなと思う。

火とという、魂の化身のような存在から出る煙は、魂の思いを映し出している。

煙というと、香だけではなく、車の排気ガスのような、不快な種類のものもあるわけだけれども、

このような煙にも、何らかの想念は宿っているのかもしれない。

火のないところに煙は立たぬ、それは、思いの無い場所に想念はないと言う意味もあるのかもしれない。

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