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日本語って怖いんです

by くのたん

日本人は海外の人から見ると、あまりはっきりと言わない人らしい。

実際日本人はあまりストレートな物言いは好きではなく、若干含みを持った言い方のほうをよく使う。

これは性格的なものもあるのだろうけど、日本語の性質にも関係するかもしれない。

日本語には昔から「言霊」があると言われている。

実際日本語を話していて「言霊」を感じることがある。

言霊を感じる瞬間、それは「言ったことがそのまま現実化するとき」だ。

日本語は約50の音を組み合わせて言葉を作るけど、この数は他の言語に比べて少ないかもしれない。でもこの少ない音のすべてに、人智を超えた力がある。

言ったことがそのまま現実化する、ということが起こるのが日本語だ。日本人はそれをどこかで知っているから、はっきり言うことを怖く感じるのかもしれない。

誰かと話をしていて、ちょっとした発言で場の空気が変わるということがある。でも実は変わるのは空気だけではなく、その後の未来をも変える。

あの時放った一言が、人間関係を左右し、結果的に自分の将来に影響する。

言葉が未来を変えることがわかるから、「言い切る」ということをすると一層それが現実化するから、どことなくあいまいな表現に終始してしまうのかもしれない。

日本語には曖昧な表現が多いけど、それははっきり言ってしまうことで未来が急激に変化することを防ぐために、未来の変化を緩やかにするためにいろいろな表現があるのかもしれない。

海外の人の中にははっきり言う人が多いらしいけど、それは自分の使っている言語の性質が日本語ほど未来を変える力が無いからかもしれない。

はっきり言えない、ということはネガティブに語られることが最近多いけど、はっきり言うときは強く願っているときだけでいいのだと思う。

自分がここぞというときだけ、言霊のちからを発揮させたいときだけ、はっきり発言する。

私自身も不用意な発言をしてしまうときもあるけど、日本語という言葉を話している限り、発言は慎重にしていきたいし、特に言う必要がないなら内に秘めてもいいと思う。

口は災いの元、なんていう言葉もあるように、言わないほうがいい言葉もたくさんあるのである。

現実化させる力が強い日本語なら、なおさらだ。

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