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結びの未来

by くのたん

日本にはいわゆる「連帯責任」というものがある。
学校でもクラスの子が悪いことをするとクラス全員の責任になったり、
会社でも部下が失敗をすれば上司の責任が問われたりする。

こういう考え方は日本人の一体感を育んできたし、いざという時に心を一つにして、団結することを容易にした。

日本人の中には「結びの力」がある。神道に於ける「造化三神」の中には高皇産霊神(たかみむすび)と神産巣日神(かみむすび)という2柱の結びの神がいて、それを統合するように天之御中主神がいる。この3柱の神の力が、絶えず日本人の潜在意識に働きかける。

「君の名は。」でも結びの話があったような気がしたが、「結び」というのは日本人の心の中に常にあり、それは繋がりであり、同時に呪縛でもあった。


結びが繋がりとしてポジティブに作用するときは、日本人として素晴らしいことを成し遂げる力となり、呪縛としてネガティブに作用するときは心に苦しみをもたらすものとなった。

昨日も書いたけど正反対のものは常に一体となってそこに存在し、裏になり表になりながら変化してきた。結びもまた繋がりと呪縛が一体となって裏になり表になりながら日本人を結び付けてきた。

結びはあくまでも日本人としての力を発揮する時には強い力を持っているが、個々の力を発揮するための力ではなく、個々の力を発揮したい人には足かせになりかねず、これが人によっては苦しみをもたらす結果となった。

個々の力が重要視されるように時代が変化している中で、この「結びの力」の存在意義が問われているような気がする。
おそらく日本人だからと言って結びの力に縛られることは無くなり、結びの力から離れていく日本人は確実に増えるだろう。

でも逆に日本人として、この力を守っていきたい、と考える人もいるから、この力はきっと消えることはなく、望む人達によって守られていくだろう。

日本人そのものが減っていく中で、結びの力も少しづつ弱くなっていくけど、日本人として、「結びの力」が日本人の中にあったのだということは、忘れずにいたい。



くのたん
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