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演劇は儀式魔術から始まった

by くのたん

西洋の魔術団体である「黄金の夜明け団」の参入儀式では参入する魔術師たちが演劇を披露することになっている。
ストーリーは基本神の話で演技を披露する時、神が舞台に降臨し、降臨した神の前で参入儀式を行う。

演劇というのはストーリーによっては神を召喚する効果がある。

少し話は変わるが日本には昔古神道という現在の神道の前身があった。
古神道には体系も教義もないというのが定説となっているけど、どうだろうか。
私は体系はあったと思う。それは一種の秘儀のようなもの。

今の神道はそんな古神道が持っていた秘儀、奥義がごっそり抜け落ちた、魂の抜けた宗教と言える気がする。

これは仮説に過ぎないが日本の歴史書である「古事記」はもしかしたら古神道の儀式魔術の時に披露される演劇の台本だったのではないかと思う。

特に「天岩戸伝説」のくだりは天照大御神の死と再生が描かれており、あの部分を演劇で表現したら確実に天照大御神が降りてきそうなのだ。

天岩戸に隠れるアマテラス。隠れるとは「高貴な人の死」を意味することもあり、天皇がなくなった時には「お隠れになる」と表現することもある。
つまり岩戸に隠れたアマテラスは一旦あそこで死んでいることを現わしていて、岩戸から出てきたとき復活を果たすのだ。
まさに儀式の演劇にぴったりと感じる。

アマテラスが岩戸から出てくるときに大きな役割を果たした神にアメノウズメがいる。

アメノウズメは岩戸の前で舞を踊り、それを見た他の神々が笑い出す。それを不思議に思ったアマテラスがこっそり顔を出した隙に引きずり出されるような形で復活するのだ。
アメノウズメの舞は現代で言えばストリップに似ている。
アメノウズメは言ってみれば「元祖ストリッパー」で現在ストリップ劇場で披露される演技は恐らく岩戸での舞が再現されている。

ポールダンスは柱に体を絡ませるようにして踊る。柱は神を現わすこともある。その証拠に神を数える時は「柱」だ。ポールダンスとは「神に体を絡ませる女、または蛇、竜」のイメージだと感じる。
また古事記には歌謡も多く含まれており、これらを総合すると古事記というのは古神道の儀式に於いて演じられたミュージカルだったのだと思う。

なんだかいろいろと書いてしまったが結局何が言いたいのかと言うと、タイトルにもあるように演劇というのは儀式魔術から始まったということである。

演技とは元は神を演じることから始まり、神と一体になるために行われたものだった。ストリッパーや女優はそんな古代の儀式を現代に蘇らせているような、そんな存在なのだ。

映画やドラマが人を感情を動かすのはそんな古代のイメージが潜在意識と重なり、神の世界とつながるような感覚が起こるからかもしれない。



くのたん
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