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今見えている景色の正体

by くのたん

人は自分の中心で快楽を感じるとそこから抜け出せなくなる。
例えば課金ガチャに夢中な人なんか見ているとよくわかる。
表面の意識では「やめないと」と思っていても中心で快楽を感じているとやめられない。

お酒とかパチンコとかドラッグなんかもそれに当たる。
どんなに表面の意識で「やめたい、やりたくない」と思っていても中心の意識で快楽を感じていたらやめることは至難の業だ。

先日久しぶりに攻殻機動隊シリーズを見ていた。このアニメではよく脳を「ハッキング」されることがあるのだけど、これは未来の話ではなくすでに現在でもよくあることだ。

映画を観ている時、人はその映画の世界に脳をハッキングされている。
音楽に夢中になっている時、課金ガチャに夢中になっている時、「夢中な時」というのは大抵何かに脳を「ハッキング」されている。

人の脳をハッキングする最も手っ取り早い方法はハックしたい相手を快楽漬けにすること。
その人の中心の意識を快楽で満たすこと。

このゲームで勝つと快感だ、この音楽を聞いているとエクスタシーを感じる、そう思わせるとその人をハック出来、ハックした人を思い通りに操ることが出来る。

その快感のためならどんな犠牲も払うようになる。人は快楽を与えてくれた存在には必ずそのお返しをするように動かされる。

課金ガチャで課金せずにはいられないのはガチャに脳を快楽によってハックされ、そのお返しをするように操られるから。

人を快楽で満たそうとする人の目的は二通りあると思う。一つはその人を純粋に気持ち良くしてあげたくて快楽を与えるパターンと、二つ目はその人を自分の思い通りにしたくて快楽を与えるパターン。

ほとんどは二つ目が目的で一つ目が目的の人はおそらく稀だと思う。

これは恋愛でもよくあることかもしれない。彼の尽くすタイプの女性はどっちが目的なんだろう。
料理を一生懸命作るのは本当は誰のため?

女のやることだから基本二つ目が目的だろうな、と女の私が言うのもなんだけど思う。

基本「~のためにがんばりたい」とか「~のために生きる」とか言う人は潜在的に他者を思い通りにしたい気持ちを持っているのかもしれない。

他者の脳をハッキングするということは「自分が見ている景色を他者に共有させること」であり、「自分が見せたい景色を他者に見せること」でもある。

自分が今見ている景色は自分が見たい景色?それとも誰かに見せられている景色?
それとも誰かが見たい景色を代わりに見ている?

今見えている景色は現実か、幻か。


くのたん
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