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他者と自分の境目が一層曖昧になる未来に向けて

by くのたん

先日某番組である外国人の「ももちオタ」が「アイドルは探すものではない、向こうからやってくるもの」と語り名言だと一部で話題になっていた。
この言葉はあながち間違っていない。
情報でもなんでもそうだけど自分で調べている、探しているつもりになっていても本当はそれ自体が意思を持ってこちらにやってくるのだ。

アイドルを好きになることも自分の意思で好きになっているというよりはアイドルの子から発せられる思いに潜在意識が反応してファンになっていることも多い。
発せられる意思とは「私を見てほしい、好きになってほしい」という強い思いだ。
私を見てほしい、という思いは基本誰でも持っているだろうけど、
アイドルになるような子の思いはもはや飢餓感に近い。
明らかに愛に餓え、見てくれないと死んでしまう、ぐらいの思いがあるから多くのファンがつく。
「アイドルになる条件」とは可愛さや才能だけではなく、おそらく「愛に餓えている」ということも大事な要素なのだろうと最近は思う。

誰かを応援したい、と考える人は基本エネルギーの強い人で、余分にエネルギーがあるから他者に思いを注ぐことが出来る。そしてそういう人は弱い人を見ると助けたくなってしまう。
「愛してほしい、好きになって欲しい」と切実に願う魂を見たら放っておけない。
そして強い人は弱いアイドルにエネルギーを注ぐ。

エネルギーを注ぐ人は「こうなって欲しい」という願いを込めながらエネルギーを注ぐ。例えば「日本一のアイドルになって欲しい」とかスポーツ選手に注ぐなら「世界で活躍する選手になって欲しい」とか。
アイドルの姿というのはそんなファンの願いを具現化したものだと言ってもいい。
アイドルはエネルギーを注いでくれる人の願いの通りの姿になって行く。
それを見たファンは「この子は自分のいいなりになってくれる」と感じ、一層の応援エネルギーを注ぐ。
でもファンの中にはエネルギーを注ぎすぎて自分がダメになっている人も多い。
アイドルはあくまでも赤の他人だから、注ぎ過ぎは禁物である。

人が本当に自分の意思で動いている時なんて実はほとんどない。最近は教育が洗脳だとかメディアは洗脳だとかいわれるけどそれだけではなく、多くの人の思いを感じてそれに影響されながら生きている。

表面の意識は他者と自分が区切られているけど潜在意識は他者と自分が混ざっている。
「意思」とはどこからを指すのだろう。
この記事だって100%自分の意思とはっきりとは言えない。何かに無意識で影響されて書いているかもしれない。

意思の強い人、自分の意見を持っている人、という表現があるがどういう人を指すのだろう。
その人だけのオリジナルな意見なんてあるのだろうか。
個人的にはオリジナルな意見ってないと思っている。オリジナルなんて無いなりにもオリジナルに近づこう、という意思は必要だと思うが。

生きてる以上他者の影響は絶対受けるし、他者を無視することは出来ない。他者の思いに染まりながらも自分自身を見つける技が必要なんだろう。これからネットで人がどんどん繋がり、より一層他者と自分の境目がなくなっていく。そうなれば一層自分を見つける技が重要になる。



くのたん
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