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日本語が乱れている、というレベルではないかもしれない

by くのたん

「国語問題論争史」という本を読んでいた。
この本は全体を通して旧字体で書かれており、慣れないとかなり読みづらいのだがコツコツと読み進め、何とか読了した。

明治維新の後、日本語に関する議論が起こり、「日本語をどのように表記するか」に関して様々な案が出た。
その案を見ていると正直現在の女子高生顔負けの酷い案もあり、日本語の最初に壊し始めた(変化させようとした)のは他でもない日本語学者であるとわかる。

明治時代、文明開化の時、「欧米のものは無条件に素晴らしい」と考える学者が多かったようで、「日本語もローマ字表記にすべき」とか「日本語を廃止して欧米の言葉にすべき」と言った急進的な案も出ている時代だった。

日本語の乱れはここからすでに始まっていたように感じる。そもそも「正しい日本語」とは何だろうか。
平安時代、鎌倉時代、江戸時代、時代によって日本語は変化しているので「正しい日本語」の定義そのものが曖昧な気がする。

また最近は絵文字や顔文字などの形態も現れ、言葉の乱れとかそういうレベルではなく言葉自体が根幹から変化しているように感じる。

最近女子高生の「マジ卍」のしてもこういった絵文字や顔文字の存在が当たり前な若者ならではの文なのだろう。

最近の言葉の乱れ、というのはもはやただ単に「言葉が汚くなった」というよりは文字そのものが図形になってきているような感じがする。一時話題になったギャル文字なんか完全に平仮名、片仮名、漢字の範囲を超えていた。

元々漢字は象形文字のように絵から始まったものもあり、絵文字や文字の図形化というのは原点回帰と言えるのかもしれない。

マジ卍、なんていう言葉を思いつく子たちが将来の日本語を作っていくのだから今後日本語どうなっていくのか見当もつかない。

ほとんどの文章が絵文字と顔文字などの記号だけで構成されるようになるかもしれない。

私たちはそんな「言語の大変化」を目の当たりにする最後の世代かもしれない。


くのたん
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