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桜は不幸だからこそ美しい

by くのたん

意外と知られていないことかもしれないけど、

ソメイヨシノはクローンだ。つまり自然の植物ではなく、日本人が作った人口の植物。

桜前線なんて予想が出来るのもクローンだからで実をつけないのもクローンであるが故だ。

桜は昔から「死者の思いを映す花」であったらしい。

死者の思いを映して、美しく咲く花。

桜が美しい国は、それだけ悲しいことがたくさんあった国だということ。

桜が咲き始める時、死者が蘇る時。

死者の悲しみや絶望を映し、桜は美しく咲く。

桜は決して幸せな花ではない。

日本人の悲しみや絶望に常に寄り添い、思いを映してきたから可憐で、もの悲しい美しさを持つようになった。

美人は薄幸と言われることがあるけど、これはもしかしたら桜のことなのかもしれない。

桜の樹の下には死体が埋まっている!という言葉で始まる本がある。

死体の上に桜を植えれば、その死体の悲しみや無念さ、絶望を表現しながら咲く。

日本人の不幸に常に寄り添ってきた桜。

そんな桜はこの世に存在する植物の中でもかなり不幸な植物かもしれない。

でもその不幸さが、桜を美しくしている。


くのたん
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